お問い合わせ

トピック

災害復旧~後編~

本来ならば鉄筋コンクリート造のL型擁壁を計画するのですが、
この現場は住宅が密集しているので作業スペースに限りがあります。

また、この現場に入るにはそもそも道が狭く、さらに隣接の
土地を通過しなければならず大型車両の進入が困難なのです。

コンクリートポンプ車が現場まで接近できない。
そして長い鉄筋を運び込むスペースもないのです。

写真の左側が現場です。隣地の建物との離れが
20cmくらいしかありません。

鉄筋コンクリート造のL型擁壁は計画できない・・・
ではどうする?間知ブロック積み擁壁ではどうだろう。
作業スペースが限られるのでブロックは重機を使わず人の手で運ぶ・・・
ポンプ車が現場まで近づけないのでコンクリートは人力で運搬・・・
重機が使えず作業効率は良くないが施工は可能・・・これしかない・・・
現場泣かせの計画で設計、工作物の確認申請をして工事の着工です。

地盤の状況は事前にボーリング調査した結果どおり、支持力のある
赤土(関東ローム)がでてきました。

かろじて現場に入って来れた重機を使って施工してます。

間知ブロック積み擁壁はブロックの裏側にコンクリートを
流し込んで作られています。


街でよく見かけるブロック積み擁壁の裏側はキッチリとコンクリートで
固めてあるので、
ちょっとしたことでは崩れません。
安心してください。

そして、遂に・・・
現場の頑張りもあって強固な擁壁が完成しました。


これでひと安心ですね。